ブレーキパッドメンテナンス

このページでは、ヴォルツのディスクブレーキパッドの
鳴き止めグリスの塗り方を紹介します。
ブレーキを踏んだ時に、パッドの残量があるのにもかかわらず
キーキーという音が発生した場合に行うと解消できます。

私個人のやり方ですので、正式なメンテナンス方法を知りたい方は
参考書等をごらんになってくださいね。

新しいブレーキパッドを着ける場合も要領は同じですので、
一度覚えるとメンテナンスが非常に楽になります。


(No.1)

まずは最低限下の写真の物を用意します。
パーツクリーナー ・ ブレーキパッドグリス ・ ウォーターポンププライヤー ・
14mmのレンチ ・ ウエス(ぞうきん)。
あと、薄手のゴム手袋などあれば便利です。





(No.2)

タイヤを外してフロントブレーキASSYを確認します。
下の写真のレンチがある所のボルトを1本外します。




(No.3)

ボルトを外すとキャリパー本体が簡単に持ち上がりますので、
そのまま一番上まで持ち上げます。




(NO.4)

この位置まで持ち上げると、手を離しても落ちませんのでそのままにします。




(No.5)

パッドを外します。
裏側にもありますので、同じく外します。




(No.6)

パッドを外したら、貼り付いてる金具(シム)を外します。
写真でも確認できますが、かなりホコリが付着しています。
この時点で、可能な限りヘラなどを使って付着してるゴミを取り除いてください。




(No.7)

パーツクリーナーを使ってローターやキャリパー周りをきれいにします。




(No.8)

パッドもパーツクリーナーで汚れを洗い流します。
主成分はアルコールなので、すぐに乾きますから全て洗浄します。




(No.9)

アルコールが乾いたら、パッドグリスをシムとブレーキパッドの裏側に塗ります。
出来るだけ薄く、均一に塗っていきます。
(写真では、説明の為に大量に塗っています)
シムは2枚構造になっていますので、前面に塗ります。




(No.10)

グリスが塗れたらシムをパッドに貼り付けます。
下の写真では、右のパッドが内側 左のパッドが外側です。
内外でパッドやシムの構造が違うので、間違わないようにします。




(No.11)

グリス塗りが完了しましたら、ブレーキ本体に取り付けます。
プライヤーでシリンダーを挟んで少し押しておくとやりやすいです。
傷がつかないように、不要な布などを使って保護しながら行ってください。




(No.12)

No.10の写真を参考に、シムの大きさで着ける場所が分かると思いますので、
必ず確認しながらパッドを取り付けます。
着け方は、外した時の逆の要領で行います。




(No.13)

取り付けが完了したら、キャリパーを元に戻して No.2 で外したボルトで固定します。
外れないように増締めしてください。
ローターにグリスが付着した場合は、パーツクリーナーですみやかに洗い流してください。
グリスは数分で硬くなりますので、しばらく放置すると取れにくくなります。




(No.14)

全て取り付けが完了したら、タイヤを取り付けます。




(No.15)

全ての取り付けが完了したら、フットブレーキを手ごたえがあるまで踏み続けてください。
No.11で、プライヤーを使ってシリンダーを戻したので、 間隔が発生しているのを
解消するために行います。
これを行わずに車を動かすと、数回ブレーキを踏むまで全くブレーキが利きません。
交通事故防止のために、必ず実行してください。





以上で作業は終了です。

初めの数回は、ブレーキのコンディションが以前と異なるので若干音が発生したり
ブレーキの反応が鈍く感じますが、すぐに元に戻りますので少し慣らし運転を行ってください。

私が所有してるヴォルツは、フロントのみディスクブレーキなのでリアは行いませんが、
基本的に構造は同じなので自身のある方は是非実行してみてくださいね。